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海外進出の実現
私たちが新たに掲げた「日本のケアサービスを世界へ」というコンセプトの実践として、初めて中国に進出できたことは、ロングライフグループとして記念すべきことであります。
私たちが海外でケアサービスを提供する初の高級有料老人ホーム「新華錦・長楽国際有料老人ホーム」は、2011年11月5日、中国山東省青島市にオープンしました。青島市郊外で高級住宅地の開発が進む労山区・愛丁堡エリアに開設した27階建て・全161室の大規模施設で、中国で国際貿易や金融サービス、不動産事業などを展開する新華錦(シンファージン)グループとロングライフグループの合弁事業の第一弾です。新華錦では、山東省を中心に100ヵ所ものホームや在宅介護サービス拠点を作る構想を温めており、提供するケアサービスの幅も広げていく考えです。もちろん、ロングライフグループも共に事業を進めていきます。

中国進出の意義
私たちが海外に進出したことは、大げさな言い方になるかも知れませんが、日本のケアサービス業界全体にとっても画期的なことだと自負しています。超高齢社会を世界に一歩先んじて歩んでいる日本では、さまざまな社会実験を通じて福祉・介護に関する高度なノウハウを蓄積しており、介護保険制度やケアサービスの質は、世界に誇れるレベルに達しています。今後はこれらのシステムやノウハウ、そしてケアの思想を世界に提供していくことが、日本の国際的な使命の1つとなってくるでしょう。
今回の海外進出によって、欧米の福祉・介護サービスに対するコンプレックスから初めて脱却し、日本のケアサービスのシステムと品質が、非常に優れたものであることを証明することができたと考えています。また、30数年後には高齢者人口すら減り始める日本において、ケアサービス事業をいかに展開していくかという業界の課題に対して、国際化という1つの解答を提示できたのではないかと思います。
東日本大震災からの復興支援
東日本大震災に対する復興支援として、私たちはいち早く、企業として支援チームを組織し、継続的に、数度にわたって被災地に派遣することができました。また、短期的な支援だけでなく、復興への長期的な支援策として、エルケア東北株式会社を設立し、介護サービスの提供やボランティア活動のみならず、被災地に雇用を創出するお手伝いができたと自負しています。
介護ツーリズム実現への第一歩
2011年10月に、沖縄県で介護付有料老人ホーム「美里の杜カシータ」を運営する株式会社トータルライフサポート研究所(沖縄市、宮里啓社長)と資本業務提携し、沖縄での長期・短期滞在や移住ニーズへの対応について、具体的な取り組みをスタートさせました。介護が必要になっても、沖縄や北海道、あるいは海外でリゾートライフを満喫していただけるサービス体制「介護ツーリズム」の実現に向けた第一歩です。まだ種をまいたばかりですが、数年後には大きな実を結ぶ事業に育つと確信しています。
介護ツーリズムは、私たちがサービスの基本に据えるダイバージョナルセラピー(気晴らし療法)の壮大な実践であるとともに、今後の重要なマーケティング戦略でもあります。今後10年間で、団塊世代の皆さんが有料老人ホームを必要とされる年齢を迎えます。個々のライフスタイルを確立している団塊世代の高度なニーズに対応するために、介護ツーリズムは有効な提案の1つになると考えています。
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中国に始まる海外戦略の拡大
27期は、中国から始まった海外戦略を拡大する期となります。現代は「もの」を作って輸出する時代から、「サービス」を創造して輸出する時代になっています。ロングライフグループは、まさにその点に取り組んでおりますので、海外戦略により拍車がかかって参ります。
具体的に、私どもは中国に続き、インドネシアでも高齢者施設を開設することを視野に入れ、日本人労働者も少なくないジャカルタの工業団地周辺で、ホーム及びセカンドライフビレッジの展開を目指して参ります。
国内における事業展開
ホーム事業では、平成24年春「ロングライフ苦楽園 芦屋別邸」および平成24年秋「ロングライフ嵐山」の新規開設のほか、介護ツーリズム構想の一環として、北海道での事業パートナーとの取り組みを模索して参ります。また、在宅介護サービス事業においては、エルケア株式会社において、新しい形での在宅介護サービスの提供にチャレンジして参ります。
平成23年12月吉日
ロングライフホールディング株式会社
代表取締役社長
遠藤 正一
